40代になると、「何をしても疲れが抜けない」「以前より気分の浮き沈みが激しい」と感じる人が増えてきます。
実はこの変化の大きな原因は、ホルモンバランスの変化です。
男女ともに、40代は体の“内側のリズム”が変わる時期。
エネルギーの生産・回復・メンタルの安定を支えてきたホルモンが少しずつ減り始め、疲れやすさや集中力の低下として現れます。
ここでは、そんな40代の疲れを和らげるために知っておきたい「ホルモンケアの基本」と、日常でできる対策法を紹介します。
1.40代が急に疲れやすくなる理由
① ホルモンの分泌量が低下する
40代に入ると、男性は**テストステロン(活力ホルモン)が、女性はエストロゲン(女性ホルモン)**が減少します。
これらのホルモンは、筋肉量・代謝・自律神経の安定など、心身のバランスを整える重要な役割を担っています。
ホルモンが減ると、
- 体温が下がり、冷えやすくなる
- 睡眠の質が下がる
- 気分の落ち込みやイライラが増える
- 疲労感や集中力低下
といった“見えない不調”が積み重なり、慢性的な疲れにつながります。
② 自律神経の乱れ
ホルモンの乱れは、自律神経のバランスを崩します。
交感神経(活動)と副交感神経(休息)の切り替えがうまくいかず、常に緊張した状態になりやすいのです。
その結果、
- 夜になっても脳が休まらない
- 朝起きても疲れが残る
- 肩こり・頭痛・動悸などが起きやすい
という症状が出やすくなります。
2.ホルモンバランスを整える食生活
① タンパク質をしっかり摂る
ホルモンの材料は「タンパク質」と「脂質」です。
特に、筋肉や代謝を維持するためには1日体重×1g(例:60kgなら60g)のタンパク質を意識的に摂ることが大切です。
おすすめ食品:
鶏むね肉、卵、大豆製品、魚、ヨーグルト
② 必須脂肪酸でホルモンの質を上げる
脂質を抜くダイエットは、ホルモンの生成を妨げます。
良質な油を摂ることで、ホルモンの“土台”を作ることができます。
おすすめ食品:
オリーブオイル、アボカド、青魚(DHA・EPA)、ナッツ類
③ ビタミン・ミネラルで代謝をサポート
- ビタミンB群:エネルギー代謝を促進(豚肉・玄米・納豆)
- マグネシウム:神経を安定させる(アーモンド・海藻類)
- 鉄・亜鉛:ホルモン分泌に関与(赤身肉・レバー・牡蠣)
3.「休む」だけでは足りない。質の良い回復習慣を
40代の疲労回復には、「寝る」だけでは不十分です。
ホルモン分泌のスイッチを入れる“休息リズム”を作る必要があります。
【夜のホルモンケアルーティン】
- 寝る2時間前にはスマホ・PCをオフ
→ ブルーライトがメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌を妨げる。 - ぬるめのお風呂(38〜40℃)で15分入浴
→ 体温が一時的に上がり、入眠がスムーズに。 - 就寝1時間前は“何もしない時間”を作る
→ SNSやニュースの刺激を断ち、脳をクールダウン。
特に、眠りの深さ=成長ホルモンの分泌量に直結します。
深い眠りの時間を確保することで、疲労物質が効率的に分解され、翌朝の回復力が格段に上がります。
4.運動でホルモン分泌を促す
運動は、テストステロン・成長ホルモン・セロトニンなどの分泌を活性化させます。
【おすすめ運動】
- 朝の軽いウォーキング(15分)
→ 太陽光を浴びることでセロトニンが活性化。 - スクワット・プランクなどの筋トレ(週2~3回)
→ 筋肉刺激でテストステロンが増加。 - ストレッチやヨガ(夜)
→ 副交感神経を優位にし、睡眠の質を高める。
激しい運動よりも、“継続できる軽運動”がポイントです。
5.メンタルを整える「ホルモン思考」
ホルモンバランスが乱れているときは、「やる気が出ない」「涙もろくなる」など感情の波が大きくなります。
しかし、それを意志の弱さのせいにしないことが大切です。
気分の浮き沈みは、体内のホルモン変化による自然な反応。
この時期は“頑張るより、整える”を意識しましょう。
【メンタルホルモンケア習慣】
- 朝に太陽の光を浴びてセロトニンを活性化
- 笑う・話す・歌うことでオキシトシン(幸福ホルモン)を増やす
- 「できたこと」を1つ書いて自己肯定感をキープ
小さな幸福を感じることが、ホルモンのリズムを整え、心の疲れを和らげます。
まとめ:40代の疲れは“ホルモン信号”を整えるチャンス
疲れやすくなった自分を責める必要はありません。
40代は、体のシステムが新しいバランスに移行する大事な時期。
ホルモンを整える生活を意識するだけで、エネルギーも気分も安定していきます。
「がんばる」より「整える」。
それが40代の疲れを癒す、いちばんのホルモンケアです。

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